7月17日(木)18:30〜20:30
本日は「アロン化成(株)」の、東京支店ライフサポートグループの阿部達也様に
来ていただき、「排泄及び浴槽介護用品等」の商品を使って勉強会を受講しました。
「アロン化成」と言えば、私の勤務する事業所では、上下水道並びに土木関連の
合成樹脂製品を長きにわたりお世話になっている老舗であります。
今回は福祉用具関係ということですので、会社の詳細はHPでご覧になっていただくことにして
話を戻しましょう。
まず、新製品として紹介されたのが「リトルターン」という歩行車です。
コンパクトで軽量、小回りが良いので狭い室内の廊下もすいすい歩けます。
外出の際も、ファスナー付きのバッグが備わっているのでお買い物も可能。
更にこのバッグに座れるというのがまた使い勝手が良いところでしょうか?
デザインもヨーロッパ型ということで、おしゃれでかわいいですね。
加齢とともに足腰が弱くなり外出や歩行量が減っていくと徐々に体の筋肉も
衰えてしまいます。寝たきり防止に、足に不安を感じ始めたら取り入れたいですね。
次に、「排泄に必須なトイレ」ということで「ポータブルトイレ」をご紹介いただきました。
ここで、阿部様から質問ですが、「人間は1日に何回ぐらいトイレにいくでしょうか?」
答えは・・・「個人差はありますが、大体5〜6回位が標準でしょう」ということです。
また、男性はすぐトイレに行きたがるのに、女性は我慢をしてしまう傾向があるというお話も聞きました。
しかし、1日に1回ないし2回位しか入らない場所が実はあるのです!
さあ、どこでしょうか・・・・・と、また阿部様から質問が。
答え・・・、そうです、「お風呂」ですね♪
お風呂と比較しても人間にとって大切な排泄に係わるトイレ。
今では誰もが知っている「ポータブルトイレ」も、アロン化成さんの技術を屈した
合成樹脂で作られている製品がやはり業界でもトップを占めているようです。
見た目として、昔は家具調の物が主流でしたが、現在では都会を中心に、樹脂製の物が多く出回っているようです。
取扱が簡単、軽い、全体を丸洗いできる、コンパクト・・・
そこに加えて、脱臭機能、暖房機能、シャワー機能のあるトイレが普通に出ています。
ですから患者さんの部屋においても匂いが気になることもなく使いたいときにすぐ使えるので、自立を望む方にとってありがたい製品です。
また、便座をソフトタイプに変えたり、身長によって便座や肘高さを調節できたりします。ポータブルトイレ、
まだまだ進化している! 今後も楽しみです。
その他、住宅改修をしなくても簡単に和式トイレを様式風にできる腰掛便器や、便座のご紹介がありました。
一部の製品貸出もあるそうですので興味のある方はご利用ください。
休憩時間には、実際に製品を触ったり、座ったり、畳んだりという体験を参加者全員でいたしました。
またいろいろと質問も出たり、熱心に話が弾んだ休憩時間でした。
次に「入浴用椅子とバスボード」の紹介。
円背の方、大柄な方など様々な利用者さんに合うような椅子があります。
浴室が狭くても利用できるコンパクトサイズもあります。
立ったり座ったりが上手くできない方には、座ったままでも陰部が洗える椅子もありました。
その他、身長に合わせ椅子の高さ調整、背もたれ、肘掛の有無、など。
多種多様に取り揃えてあるので商品を選ぶときには、利用者さんの体の状況や要望をよく伺って
紹介してあげたいと思います。
また、同じ浴室で使う「浴槽手すり」ですが、浴槽や利用者さんに合わせてグリップの形や高さ調整が出来るので、要望と状況をうかがうことと、浴槽の形状を事前に確認することが大切だということを教えていただきました。
そして、事故を防ぐために商品の使用説明は絶対に忘れないこと。
「バスボード」は、通常座って浴槽に入る補助用具として使用しますが、利用者さんによっては違う使い方をするという貴重なお話(体験談)も聞いて、実際に実演してもらってびっくりしたり同感したりしました。
まだまだ知りたい事は山のようにありましたが時間も過ぎてしまい、この続きはまたいずれ・・・ということで、阿部様には色々と掘り下げたお話を分かりやすく説明頂き伺うことができて大変勉強になりました。
若干すべった話は参加者のみぞ知るという事で(笑)、2時間の熱弁ありがとうございました!
今後も、製造業者、販売者、利用者それぞれの立場で思う所が合致してより良い介護用品が将来に渡り
生まれることを楽しみにしています。