9月の勉強会のお知らせ

みなさん、こんにちは!

このブログもちょっと長い夏休みをいただいていました

8月は勉強会も夏休みでお休みでしたが、9月から再開します

9月の内容は

「リハビリ用語の基礎知識」をテーマに勉強します

リハビリに関する用語は難しいものがたくさんありますね

言葉の意味だけではなく体の動きなども学べたらと思います

9月18日(木)18:30〜です

興味のある方はとちぎノーマライゼーション研究会までご連絡ください

これはなんでしょう?



いきなり、写真からはじまりましたが・・・。
これはなんでしょう?

下には、黒い面があります。


この黒い面は上下に動き、動いた量を計測できるようになっています。


       3

       2

       1

答えは・・・


そうです・車いすの座面の弛みを測る「車いすシート弛み測定器」です。

「車いすのシートが弛むと座位に悪影響を与える」ということは、みなさんご存知だと思います。
では、どのくらい弛むと交換する必要があるのでしょうか?
福祉用具の世界では、「人それぞれに違う」」という答えが多いです。それは間違いではないのですが、やはり、基準は必要ではないでしょうか。

自動車のタイヤを考えてください。
タイヤには「スリップサイン」という基準があって、そのサインの出たタイヤは危険なので使い続けてはいけないルールになっています。走行する路面や、車種、スピードはそれぞれ違うけれど、一定の基準でわかりやすく危険を伝え、安全を確保するルールが作られているわけです。

車いすはどうでしょうか?
「座位に悪影響を与える」と言われていても、シートの弛んだ車いすを使い続けている例は、みなさんの身近にもあるのではないでしょうか。特に、開設から十数年を経た高齢者施設などでは、車いすの種類が標準型メインという問題とともに、さらにそれが老朽化しているということが多々あります。

車いすには、タイヤのようなルールはまだないけれど、これからのルールつくりに向けては必要なものが二つあります。

ひとつは、どのくらいの弛みがどのように座位に影響を与え、変形等の悪影響を及ぼすのかの研究、もう一つは、その研究にも必要な弛みを数値化する測定器です。


測定器は、だれが作っても一定の数値が出るように、シートを押す部分の面積や形状が同じである必要があるので、矢崎化工のイレクターを使いました。これなら、同じパーツを使えば同じ基準の数値が得られます。しかし、実際に測定した結果、シート種類によっては伸びの影響があるので、押す力の強さによって結果に差異が出てしまうようです。これは、測定器側の改良でも解決できるはずです。



車いす座面の弛みを測定し、その評価ができる研究が進めば、施設などでの車いす更新やメンテナンスの基準になります。施設経営者は福祉用具のプロではないので、このようなわかりやすい基準があれば計画的な更新につながると期待します。

また車いすの貸与事業でも、「当事業所は車いすのシート弛みを測定器を用いて管理し、○○の基準を超えたものは貸与しません」という品質の公開に使えると思います。これで価格競争一辺倒の業界に品質の競争をもたらすことができます。

いかがでしょうか?
測定器を開発してくれる企業さん、弛みの影響を調べてくれる研究者さん、こんなアイディアにお金を出してくれるスポンサーさん、大募集です。








【アーカイブ〜1〜】車いす用スタンドの開発

しばらく更新をさぼってしまいました。ごめんなさい。
8月は勉強会も夏休みなので、報告もありません。
そこで、とちぎノーマライゼーション研究会の今までの活動を振り返り、記録をブログにとどめておこうという勝手な思い付きのもと、【ノーマライゼーション・アーカイブ】を作ろうと思いたちました。

第1回は「車いす用スタンドの開発」です。

これは、2008年、テクノエイド協会の福祉用具研究開発助成を受けて行われたもので、車いすのタイヤを人が乗車した状態でも簡単に空転させることができる用具を開発するものです。

スタンドの原理は、F1レースのタイヤ交換の際に使われるジャッキと同様、てこの原理で車いすのティッピングレバーを持ち上げるものです。

これが最初のころの試作、10台以上の試作を繰り返しました。

単純な原理のため様々な形状が考えられえましたが、車いすのティッピングレバーは、高さや幅が様々なので、多種の車いすに合わせるにはそれなりの工夫が必要でした。

タイヤを持ち上げる高さについても、それなりに研究しました。テクノの助成を受ける研究開発ですので、その道の学識経験者からのアドバイスや注意を受けながらの開発となりますが、タイヤを持ち上げることにより、座面の角度が前傾するので、その前傾による座位への影響について、しっかりと研究したうえで安全を確保するように意見が出されたからです。

この点について研究実験している場面が下の写真です。

車いすをミリ単位で傾斜させ、座位にどのように影響するかを研究しています。身体の重心位置にもよるので、腕を前方に突き出したり、想定される構えを行いながら探っていきます。このような実験は、実際の車いすユーザーのもご協力いただき、繰り返されました。

また、スタンドを持ち上げるときの動きに対しての安全性もチェックしました。

両下肢欠損の車いす利用者の場合が、もっとも危険が高いということで、そのモデルを作り実験をしました。モデルづくりには、療法士の方々からのアドバイスで、重心位置や坐骨位置もできる限り再現しています。

そのほか、タイヤを清掃するなどの作業中に、不意にスタンドが外れてしまわないか、複数の基底面を持つモデルを作って実践で確認、これも、乗車者が安静にしているとは限らないので、脳性まひの人の場合の腕や足の動きなどを再現しながら実験を行いました。




そんなこんなで、最終形に近い試作がこんな感じ・・・


最後には、プロのエンジニアの力も借りて、こんな感じに完成させました。


実際にどのようにこのスタンドを使ってタイヤを持ち上げるのか?
その映像は、You・tubeに公開されています。

こちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=pmbrO-oku3M


大谷石の踏み台、大きさを指定寸法に加工してくれるので現場にぴったりです。

福祉用具プランナー研修開催決定!ただいま参加者追加募集中です

玄関先のスロープ造作に合わせ、歩行で段差を通過する家族のための踏み台を大谷石で作成した事例です。

スロープ全体はこんな感じ。

玄関たたきを拡大して、コンクリートで造作してあります。

今回注目は、この踏み石。宇都宮の銘石材「大谷石」です。


知らない人のために・・・。
「大谷石」とは、栃木県宇都宮地区で採取されるブランド石で、加工しやすく建築材等に使われます。有名な建物は、旧帝国ホテルで、今でも明治村に保存されています。

計画当初は、コンクリートの沓脱石を置くつもりでしたが、なかなかちょうど良いサイズの製品がなかったので、山南石材さんに加工してもらいました。

これが、大谷石加工場の様子です。

中央にある大きな機械で、大谷石を指定サイズにカットしていきます。

これが大谷石カットマシーン!


今回お願いしたサイズは、900*300*150でしたが、それでも一人で持ち上げることなどできません。ホイストで軽トラックの荷台に載せてもらいます。もちろん、おろすのは外構工事の職人さんたちです。


今回のスロープはコンクリート製でしたが、大谷石には薄くスライスしたタイル状のものもあります。

これを利用して、スロープや舗装路の表面に敷きつめることも可能です。

山南石材さんの事務所の周りは、この大谷石タイルで敷き詰められていました。

色合いから温かみがあり、多孔性で雨にぬれても滑りにくい特徴は、舗装やスロープに最適です。

福祉用具プランナー研修開催決定しました!

福祉用具プランナー研修開催決定!ただいま参加者追加募集中です!


久々の更新となりました(*^^)v

毎日暑いですが、いかがお過ごしでしょうか?
ついつい冷たいものばかり食べたり飲んだりしてしまいますね
食事も作るのも食べるのもなんだかおっくうになりがちです(>_<)

さて、繰り返しお伝えしていました福祉用具プランナー研修の開催を決定いたしました拍手

定員にはまだすこし余裕がありますので、現在参加者の追加募集をしています
最終締め切りは持参、郵送とも8月22日(金)必着です
お問い合わせ、ご質問などはノーマライゼーション研究会までお願いします
お申込みお待ちしております

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