9月18日(木)に行われた勉強会、テーマは「リハビリ用語の基礎知識」。今回ブログ当番のyuishizukaの所属する会社(仕事)は、病院や老健の理学療法士さん、作業療法士さん、言語聴覚士さんと接する機会が多いのです。今回のテーマが発表され、これは是非とも参加したいと思い、誰よりも早く申し込みしたと確信しております。
さて、今回の講師は、
介護老人保健施設 看清坊
理学療法士 工藤様(写真右)
作業療法士 堀野様(写真左)
まず、リハビリテーションという言葉から勉強しました。リハビリとは、
re(再び)+habilis(適した)=rihabilitation(リハビリテーション)
本来あるべき状態への回復や、再び適した状態になることを意味しているとのこと。何気につかっている言葉も、しっかり内容を知らず今まで使っていました。
仰向け→背臥位(仰臥位)
うつぶせ→腹臥位
横向き→側臥位・・・
ご高齢の方だけでなくほとんどの方は、「半背臥位になってくださいね。」とお伝えしても何のことだかさっぱりかもしれませんが、リハビリに従事される方々では当たり前の用語。こういった用語をひとつひとつ理解することで、医療従事者や福祉関係のお仕事をされる方々とコミュニケーションがとりやすくなるとともに、伝達力も格段に向上するものだと感じました。パピー肢位とかファーラー位、まだまだあります。検索してみてください。
後ろの壁が床と想定した「半背臥位」です。字面でわかると思いますが、側臥位と背臥位のちょうど真ん中(45度)です。ちなみに、側臥位(そくがい)、背臥位(はいがい)、端座位(たんざい)と読みます。
写真のように肘をまっすぐにして、ドアノブを回すような運動方向。手首をまわしているかと思いきや、これは肘の可動域を確認するテストです。
また、握力を測定するだけで、その人の全体の筋力を想定し、安全に歩行ができるかどうかの目安(男性29キロ以上、女性19キロ以上*目安)がわかるとのこと。これは握力計さえあれば、私たちでも確認ができそうです。
写真では前かがみになっていますが、これは歩行、バランス能力のテスト後の姿。背筋を伸ばして、手をまっすぐに、そこからどこまで前かがみになれるか。背筋を伸ばした状態での指先から、前かがみになった時の指先の距離が高齢男性では15.3cm未満ですと転倒の危険が高まるようです。
TUG(Timed Up & Go Test)
歩行、バランス能力テストのひとつ。端座位(もしくは椅子座位)から3メートル先にポールなどをたてて、何秒でポールを回ってもとの位置(座位)につけるか、その秒数により転倒予測ができるとのこと。
10秒以内・・・問題なし
20秒以内・・・屋外外出可能
30秒以上・・・起居動作やADLに介助が必要
これも専門的な知識は必要なく、どこでも誰でもいつでも実践できるテストと思いました。要介護の方がリハビリをして要支援になる、そんな時にこのテストを活用できれば、リハビリを続けていくモチベーションが高まると感じました。
机に向かって聞いてるだけでなく、いろいろ実践もありました。何をしているのかな?それは皆さんもこの勉強会に参加して体験して下さい。
リハビリ用語、今回は基礎知識ですら本当に多くの言葉があり、すぐに理解できないものもあったかもしれません。ただ、その言葉を知ることにより、他職種間での情報を共有することができ、ご利用者様や患者様へ正確な対応が可能になると感じました。また、こういった専門用語は次々と出てくるので、日々勉強であると講師の工藤様もおっしゃられておりました。
本当に勉強になった会でした。第2回目があることを期待しています。
ありがとうございました。