宇都宮市民福祉の祭典

12月6日(土)車いす適合セミナー参加者募集中!みなさまのお申し込みをお待ちしております
なお、このセミナーは「ふくせん研修ポイント制」の認証を受けました



11月23日は宇都宮市では毎年「福祉の祭典」が開催されています

オリオン通りを福祉パレードとして歩いたりもします

市役所14階では自立障がい者の方や活動団体、支援団体の方たちに表彰があります(市長賞をはじめとした様々な賞があります)

総合福祉センター、中央生涯学習センター、オリオンスクエア、まちかど広場では様々な展示や体験、歌やダンスの発表、模擬店があります

「福祉の祭典」となってからは8回目、それ以前は「福祉祭り」と言っていました

私は福祉センター内やオリオンスクエア、まちかど広場などでお手伝いをしましたが、なんだかちょっとさみしいなと思うような来場者の少なさを感じました

以前は、待っても待っても乗れなかった福祉センターのエレベーターはすぐ乗れるし、駐車場いっぱいにあった模擬店は場所もスカスカというくらい空いていました

模擬店はオリオンスクエアと分散されたせいかと思っていましたが、それだけではないと感じるくらい少なかったと思いました

例えば、やきそばひとつとっても、以前はどのお店で買うか迷ったのに、今年は選択の余地がない

それに以前はこれでもかというくらいボールペンやクリアファイル、マーカーペンやクリップなどもらえたのですが、今年はなんにもなかった(不況の影響もあるんでしょうね)

まちかど広場ではオープニング前の案内もいすとテーブルだけがお客様・・・・・さびしい

フラダンスや、バンドの演奏の時も人が少なかった・・・・・

なんだかんだで他を見て回る時間はなかったのですが、出展のひとつに福祉用具の展示があったようです

どんな用具を持ってきていたのかな?見たかった・・・・しょんぼり

できれば来年は、たくさんの人が集まってくれるくらい内容も充実させてもらえたらいいなと思いました

障がいがあるとかないとか、高齢だとか若いとか関係なく集える場が「福祉の祭典」だと個人的には思っています

みなさんもぜひ来年は遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

自助具を使ってカレーライスを作ってみよう

11月20日(木)の勉強会では、岩本町のドクターリフォーム・サンセイさんの隣の『暮ら箱』に集まり、自助具を使ったカレー作りとコールスローサラダ作りを体験しました。

利き腕の反対側が麻痺しているという形で、半身に障がいのある人の視点になり、料理を進めていきました。
慣れれば意外とスムーズにいけるかなと思いきや、細かい部分を切る時など、どうしてもバランスが不安定になってしまいました。
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最初は、自助具無しで進めてみたのですが、メンバー同士で協力しなければ、最初の皮むきの時点でつまづいてしまったと思います。

そこで、今回、使用した自助具の数々を紹介します。

まずは、釘付きまな板。
木のまな板に下から釘が刺さっており、様々な食材を固定することができます。
ジャガイモを固定して芽を取ったり、玉ねぎや人参を固定して細かく切るなどの作業がとても進めやすい。

片手でも使いやすいハサミ。
軽く力を入れただけでも、細かく動かすことができるので、袋のパッケージを切る時などに役立ちます。

グリップ付きの箸。
お箸の左右がグリップで固定されているものです。
指に力が入らなくても、らっきょうなどの細かい食べ物を楽に挟むことができます。

へり付きのお皿。
平皿のへりの部分をスプーンの形に合わせて加工したお皿です。
カレーを食べる時、「片手では、底までご飯を食べきることが難しい。実はとても悔しいこと」という声もありましたが、このお皿なら最後の一粒まで食べられそうです。
完成したカレーを入れて、実際に試食してみたところ、とても食べやすいものでした。


画像が無く、簡単な説明のみになりましたが、仕組み自体はとてもシンプルなものです。
でも、利用する人の立場になり、「分かりやすく使いやすく」ということを考えると、ほんの一工夫を加えることこそが生活環境を改善には必要なことだと感じました。
どんなに便利な製品であっても、日常生活を急激に変化させてしまうものでは、かえって混乱の原因になってしまいますからね。

また、日常に売られている商品の中にもユニバーサルデザインが採用されている商品があることに気づかされました。例えば、マルの中にWのような文字が書かれたサランラップ。
力が無くても簡単に開けられるベーコンの入れ物。
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意外な所に、大勢の人が安心して使える工夫が仕込まれていることに驚かされました。
学んでいても、実際に教えてもらわないと、中々、意識できないことでもありますね。
スーパーで日常用品を買う時に、改めて見直してみたいです。


参加メンバー分と試食用、11人分のカレーとコールスローサラダは約1時間半で完成しました。
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とろとろに煮込まれたカレーはとても美味しくできました。

片付けまでが料理……ということで、一部の片付けも片手だけでこなしてみました。
やはり、水に濡れた食器を洗う時のバランスが難しい。

もし、これらの作業を一人暮らしで、全て一人でこなすと考えると……手順を進めるだけではなく、どんなところにリスクがあるか、どこに置くべきなのか、本当にその人に合ったものなのか、何よりも楽しく過ごせる時間にしたい、など予測しなければならないことも沢山あります。

参加したメンバーからは
「釘付きまな板が予想以上に便利だった。ただ、釘の部分に刺さるなど危険な部分もあるので、扱いには気をつけていかなくてはならない」
「自助具が無くても、タオルを敷いて滑りにくくするなど工夫の仕方も色々ある。様々な観点で考えさせられた」
「IHの上に乗せた鍋を混ぜる時に滑りやすい。専用の固定用具があれば良いのだが見つからない。こうした疑問が新しい製品開発のきっかけになる」
「実際に経験することで理解が深まった。お客様に計画を提案をする時に応用していきたい」
などなど、言葉だけではなく、実際に体験することで感じたことも多かったようです。

豆知識になりますが、作業療法士の方々も実習の中でカレー作りを行うそうです。
自助具を見て、どう使えば良いのか疑問に思ったら、身近な家事を相手の立場に立って進めてみる。
知識を一つ一つずつ積み上げながら、実際に体験する機会を作り、より深く知る意欲を高める。

自助具が必要な場面は、今回体験した「食」だけではなく、「衣」や「住」においても存在している。
そうした場面でも、何か考えるきっかけになればと思いました。


最後に、今回の勉強会の会場になりました『暮ら箱』について、少しだけお話を。
『暮ら箱』は、ドクターリフォーム・サンセイさんが、地域の人々が自由に語り合える場所として開いた場所です。中に入り、周りを見渡すととてもお洒落な風景が広がっています。
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バリアフリーを考えた環境も整えられ、調理器具も一式揃っており、食事会などを通して楽しく過ごすことができるようになっています。
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今年の9月にオープンしたばかりの場所で、今度また、別の勉強会でも使ってみたいという声もありました。
とても素敵な場所なので、機会がありましたら、ぜひ見てみてください。

福祉用具プランナー研修 その3

12月6日(土)公開セミナー 参加者受付中! お申込みお待ちしています!



先日、福祉用具や介護などとは全く関係のない研修を受けました

その中で講師から「高齢者や障害者の施設関係の人はよく知っていると思うけど」という前置きで「個別支援計画、アセスメント、モニタリング」という言葉が出てきました

「福祉用具関係だって、この3つの言葉、知ってるよ!使っているよ!」と心の中で突っ込みを入れておきました


さて、プランナー研修の報告です

いよいよ午後から「移乗関連用具」です

移乗用リフトをお昼休みのうちに「ベッド固定型」「床走行」「門型」2台の計4台準備しました

各メーカーの方にお願いし、それぞれの機種の特徴やスリングシートの説明および指導もしていただきました

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アンスリングもふだんはあまり使わないので、いい体験です

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おなじみ脚分離型です

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そして、1枚シートのパオ

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スリングシートの特徴も体験してみて、わかることがあります

そして、移乗と移乗用ボードの使い方もやりました

自分の体も相手の体もうまく利用して移乗します

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ボードを使えば簡単にするっと移乗ができます

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移乗用ボードは使い方が難しいと思っている方が多いと思います

が、ちょっとしたコツをつかめば短時間でかなり使えるようになります

実際、「使ったことがない」「うまく使えない」なんて言っていた受講生もあっという間にうまく使えるようになりました

私たちが使い方をよく知り、使いこなせないと、ご利用者さんに提供ができないですよね

さて、この日は研修の中でも一番長い1日です

最後に控えし、「ADLの理解です」

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見えづらいですが、自分の重心がどこにあるのかをはかっています

これができないと、立位や歩行の様子を知ることができないといっても過言ではないくらい大切です

臥位→座位→立位→歩行・・・・

何も考えずにやっている普段の動作です

高齢者や障害者はどんな動きをしているのでしょうか?

ひとりひとり違うので、観察も大切です

1.5時間では短い内容です

さて、次は移動関連、構造とメンテナンスになります

福祉用具プランナー研修 その2

少し間が空きましたが、プランナー研修の報告をしたいと思います

集合研修2日目午前は起居関連用具です

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メーカーや機種の違うベッドを4台準備しました

まずは立ち上がりの確認

ベッドの高さが違うと端座位からの立ち上がりはどう違うのでしょうか?

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見た目にも立ち上がりやすそうか?そうでないか?なんとなくわかると思います

また、私たちはベッドから起き上がりどう降りるのか?

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実際に自分でやってみるといいと思います


ギャッジアップ時の姿勢はどうでしょう?

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ベッドやマットレスによって姿勢は大きく変わると思います

圧迫が極力少なく、床ずれも予防できること、心地よい姿勢

これは体感しないとわからないことです

そして、利用者さんにとっていいポジションがここだ!ということをどう伝えたらいいのか?

実践あるのみです

そして、午後の部に続きます
また、次回に

【お知らせ】車いす適合技術セミナー

平成26年12月6日(土)12:30開場 とちぎ福祉プラザにて

テーマ「姿勢ケアの一環としての車いす適合技術〜姿勢/健康・活動・参加〜」
講師は、理学療法士の大渕哲也氏です。



詳細および申し込みは、案内をダウンロードしてください。こちら

開催趣意から・・・
「高齢者介護の場面において「車いす」は、もっとも利用頻度の高い福祉用具であると言えます。寝たきりからの脱却を目指した介護現場では、いわゆる「座らせきり」の課題も散見されます。そのような中、「適切に座る」ことの重要性への意識は徐々に高まり、拘縮、嚥下、褥そう等々、様々な領域との関係の中で多くの議論が交わされるようになりましたが、多くの情報がもたらされるのとは裏腹に、現場では「本当に身体に合っているのか」「この人にとっての最適な座位とは何なのか」という、どこかうまくいっていない感覚やもどかしさが募っているのも現実です。このセミナーは、施設、在宅の分野で永く車いすフィッティングの分野に関わる講師を招き、現状の課題や考え方を整理し、具体的な事例の中から解決の糸口を見出すことを趣旨として開催されるものです。」

この企画のきっかけは、私がテクノエイド協会主催の「車いす適合セミナー」で、大渕先生のお話をお聞きしたことです。とても勉強になり、また「感情が動く」つまり「感動」しました。
「栃木県や近県のみなさんにも是非大渕先生のお話を聞いてもらいたい」と、先生に来県を依頼したところ、快くOKしてくださり、今回の企画となりました。

本当に、わかりやすく価値のある内容です。
福祉用具提供にかかわるすべてに人、高齢者施設でケアにあたる人、車いすの適合を考え姿勢をケアする人、多くの方々に有意義な時間になること間違いなし!

ぜひ、ご参加ください。
会場定員に限りがありますので、お申し込みはお早めにお願いします。

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