今月は、パラマウントベッド株式会社
さいたま支店の大房宏至様より
「福祉用具の役割と移乗について」をテーマに
お話をしていただきました。
福祉用具を、介護されるご本人にも
介護する方にも、身体的な負担軽減に役立つようにするには
ご本人のできることとできないことを評価し、
しっかりと何をどのようにすべきなのかを把握する、
支援者の準備が大切だというお話でした。
立位、座位、それからリフト移乗において
福祉用具を使用するメリット、そして
移乗用具だけでなく、関係するベッドや車いす
マットレスなどの環境全体を整備することの必要性を
お話していただきながら、福祉用具を使っての移乗を
体験しました。
それから、側臥位の保持に役立ち、おむつ交換などが
楽に安全に行えるペンギンサポートを体験しました。
2月の勉強会でもお話をうかがったエバープラウドマットレスも
前回体験できなかったメンバーが、背あげに伴う圧迫感とズレが少ない
という特徴を体験しました。
ベッド上での介護には、高さを介護者の「介護しやすい高さ」に
合わせることで、腰痛の予防につながることはわかっていますが、
ではどのくらいの高さが良いのか、目安があるのかと
疑問を持つことが多いと思います。
介護の現場で、その目安がわかっていれば
容易に高さを合わせ、すぐに介護に取りかかれます。
…その高さを教えていただきました。
マットレス上面の高さが、手を握って下した握りこぶしの下から
手首までの間が適当だということです。
実際にやってみましたが、いい感じです!
福祉用具が活躍する場面には、必ず人がいます。
介護される人、する人、両者にとって最低限の負担で出来るように
これからも多くの知識を身につけていきたいと思います。
大房様、たくさんのお話と体験をありがとうございました。