6月の勉強会

今月は当研究会の伊藤からお話を。
テーマは「フィッテイングのための車いす基礎知識」です。



座るための道具であるはずの「車いす」…
であれば、もっと目的に合った座り姿勢を考えたいと思うのは当然のことだと思います。

街中で見かける、不具合な座り方をしている姿。
なんだか辛そう…アームサポートにしがみついてる、何が怖いんだろう。
そんな思いを抱くことがありますね。
もちろん姿勢ばかりに気をとられ、介助している人や
その他取り巻く環境を無視してはいけないのはわかってはいるのですが…。

座る姿勢を考えた時、私たちも同じ姿勢は辛くなるので
お尻の位置を変えたり足を組んでみたりと、自由に動かし続けます。
それが瞬間的には「良くない姿勢」に見えることは当然で、
でも、身体を自由に動かせる人は、短い時間で楽な姿勢へと変化させることができています。

しかし姿勢を変えることが難しい方は、
長時間同じ姿勢=偏った姿勢が固定化されてしまいます。

何とかこの状態を、車いすの選定や調整で安定させることはできないのか
というのが、今日のお話でした。

身体が力むことなくリラックスできる。そして、必要以上に筋緊張が亢進しない。
ゆったりと呼吸ができる状態になる。動きたいときに本人なりに動ける。
食事時には咀嚼嚥下がしやすい。
これを目指して、標準型車いすの調整を考えました。



そして行き着いた先は「標準型車いすの限界」でした。
けれど、それでも離床することや気分転換はとても大切であることを忘れずに。
一方向からの視点ではなく、柔軟な目を養って。
座位を変換できるリクライニングやティルト機能のある車いす、
これにだって弱点は数々あるのです。

きっと「こうでなければならない」という考えは視野を狭くし、
完璧を求めすぎれば行き当たる…のでしょう。
問題点を見つめ直し、利用する方の言葉に耳を傾けて一緒に考え、
専門的な知識を応用することで、今までできなかったことを
少しでもできるようにしていくことを目指したいと思いました。







新しい展示のご案内

株式会社カワムラサイクル様より
ウエイビットシリーズ介助型車いすを
新しく展示していただきました。





「前ずれを抑制するフレーム形状」が特徴で
波状になっったフレームが身体を支えるため
クッションを敷いたり張り調整をしなくても
乗り心地が良好とのことです。





とてもコンパクトで操作性と旋回性が良いことも
特徴の一つです。

全幅のスリムな感じなど、言葉ではお伝えしにくいです。
ぜひモデルルームでご覧いただき、座ってみてください!


NPO総会併催 講演会を開催しました

6月2日土曜日に、NPOとちぎノーマライゼーション研究会の総会があり
併催イベントとして、「福祉用具のちからを追求する日本の第一人者」
福祉技術研究所の市川冽先生をお招きして、講演会を開催しました。



不適切な介助技術が、恐怖や痛みなどの不快感を起し、
これによって「緊張」という状態を作り出すという「作られた筋緊張や拘縮」。
適合しない車いすやクッションが、結果的に苦痛を与える座位を強制したり、
脇に手を入れ持ち上げる移乗介助が、そのたびに恐怖感をつのらせてしまうことになるという
そんなお話に、きっと皆さん多くの介護場面を思い浮かべた事かと思います。

良いことだと思ってやっていることも、実は良くなかった。
当たり前が当たり前ではなかった…何が正しいのかなど考える暇もなく毎日に夢中で
介護していることが多いのではないでしょうか。
でも先生のお話が、少しだけ立ち止まりそして振り返る時間になったことは間違いありません。

支援する立場からは、限りある福祉用具の効果に正しい知識と技術が重なっていくことこそ
不快な思いを感じない介護の始まりなのだと思いました。そしてそれを伝えることが大切です。
また要介護(支援)者の方に福祉用具の支援(選定)をするときに、
必要な時期と使える時期、受け入れることのできる時期をそれぞれ考えますが、
ご本人がうまく気持ちを表現することができない時に、ご本人の生き方見てきた、
一番近くで今までの生活を共にした、家族などの代弁者の意見を参考にすることが
今ここで「何が一番必要」と考えるのかを判断する手掛かりになるのだと思いました。

講演会には会員の皆さんほか、関わりを持ち続けていただいている方々が
遠方からも参加してくださいました。
講演会の後には意見交換会を行い、市川先生から自分たちが家族として、支援者として
個別にできることを具体的に教えていただいたりしました。

終了後に皆さんから「まだまだやれることがあるのね」という
声が聞こえてきました。私もそう思った一人です。
市川先生、ありがとうございました。

車いすダンスフィットネスのご案内

NPO法人アクセシブル・ラボ主催
カルビー株式会社協賛により
6月17日日曜日に、障がい者スポーツセンター(若草アリーナ)にて
「車いすダンスフィットネス」が開催されます。
栃木レイカーズによる、車いすバスケット体験もあるそうです。







モデルルームにもチラシが置いてあります。


5月の勉強会

今月は、パラマウントベッド株式会社
さいたま支店の大房宏至様より
「福祉用具の役割と移乗について」をテーマに
お話をしていただきました。

福祉用具を、介護されるご本人にも
介護する方にも、身体的な負担軽減に役立つようにするには
ご本人のできることとできないことを評価し、
しっかりと何をどのようにすべきなのかを把握する、
支援者の準備が大切だというお話でした。

立位、座位、それからリフト移乗において
福祉用具を使用するメリット、そして
移乗用具だけでなく、関係するベッドや車いす
マットレスなどの環境全体を整備することの必要性を
お話していただきながら、福祉用具を使っての移乗を
体験しました。







それから、側臥位の保持に役立ち、おむつ交換などが
楽に安全に行えるペンギンサポートを体験しました。



2月の勉強会でもお話をうかがったエバープラウドマットレスも
前回体験できなかったメンバーが、背あげに伴う圧迫感とズレが少ない
という特徴を体験しました。



ベッド上での介護には、高さを介護者の「介護しやすい高さ」に
合わせることで、腰痛の予防につながることはわかっていますが、
ではどのくらいの高さが良いのか、目安があるのかと
疑問を持つことが多いと思います。
介護の現場で、その目安がわかっていれば
容易に高さを合わせ、すぐに介護に取りかかれます。
…その高さを教えていただきました。


マットレス上面の高さが、手を握って下した握りこぶしの下から
手首までの間が適当だということです。
 
実際にやってみましたが、いい感じです!

福祉用具が活躍する場面には、必ず人がいます。
介護される人、する人、両者にとって最低限の負担で出来るように
これからも多くの知識を身につけていきたいと思います。
 
大房様、たくさんのお話と体験をありがとうございました。



<< | 2/42PAGES | >>

カレンダー

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>

表示記事一覧

カテゴリー

過去の投稿

recent comment

メンバー

記事検索

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM